ちょっとフィギュアスケートの事を・・・


この時期、全日本が開催されます。

先日、お母様を亡くされたばかりの真央ちゃん。

先日、出場を表明され、予定通り出るようです。

全日本は、世選の選考大会でもあるし、来季の枠取りという意味でも、安藤さんが休養の今季は、調子が良いとはいえ、鈴木さんだけでは連盟も心もとないというのが正直なところでしょう。

村上かなこちゃんも、今季はまだ目立った成績は残していないし。
(まあ、まだGPシリーズ位しかないので、全日本に照準を合わせてはきているでしょうが)



なので、コメントにあった通り、

「生前家族で話し合った通り、夢に向かって・・・」

という心境のみで出場を決めたのではなく、自分の置かれている立場を考えた上での責任感もあったのではないかと思っています。



スケートは彼女にとって大きな支えでしょうから、悲しみに打ちひしがれている時に、

「しなければいけない何か」

があるのは、気も紛れるだろうし、そういう状況から、本当の意味で少しずつ少しずつ元気になっていって欲しいなとは思います。




いずれにせよ、どういう経緯であっても、彼女が出場を決めたのならば全力で応援はします。




気になるのは報道・・・

今に始まった事ではありませんが。

彼女に限った事でもありませんが。




それでも、

「悲しみを乗り越えて」

の連発にはいささかうんざりします。

まだ乗り越えてなんかいないでしょう。渦中じゃないかと・・・




格好のシチュエーション、と言わんばかりなのでしょうが、なんとも・・・

まあ予測は出来ていましたが。




(個人的には)残念ながら、全日本の放送はフジテレビ。

日テレの「家政婦のミタ」の高視聴率には、真央で対抗、とか出る始末・・・

人の悲しみもやはり、数字の材料か。

商売ですから、そうであったとしても、それを堂々とまあ・・・




ここに何を期待しても無駄ですが、とにかく私が聞いて違和感があるのは、

「吹っ切れた表情」

という表現の連発です。




お母様と死に別れてまだ2週間。

人ってそんなに早く吹っ切れる訳がないと思っています。

注目度は高いと本人も理解しているでしょうし、泣きながら滑る訳にはいかない。

それこそ格好の餌食です。



出ると決めた以上は、暫定的に、無理やりにでも気持ちを切り替えるよう心掛けているだろうし、集中力を高めているでしょう。

それが、短絡的に

「吹っ切れた表情」

と表現される事には、違和感を覚えます。




話がそれますが、何かの番組で、震災被災者への密着ドキュメンタリーのようなものがありました。

被災され、ご家族や親類を大勢亡くし、仮設住宅で暮らしながら、美容院か何かを再び開業しようとされている方のところへ、数ヶ月ぶりに再訪する、という状況で始まったと思います。

その時にリポートした人が(多分そこそこ名のあるタレントか女優か何かだったかと)、開口一番、

「お元気そうですね!」

と。




取材された方は、咄嗟に

「いえいえ。もう必死です」

と仰っていました。




そのレポーター曰く、

「思ったより」元気そう。

というニュアンスで使ったそうですが、どのみち違うだろ・・・と思いました。

もう少しデリケートに言葉を選べないものでしょうか。




思ったより元気そうに見えても、お元気な訳がないし、その心中にちょっと配慮すれば、そんな言葉出てこないだろう、と思ってしまうんですけどね。



物事、軽口が赦される時と、そうでない時があると思っています。



とりあえず、マスコミとしては、

悲しみを乗り越え、吹っ切れ、全日本で驚異の成績。

とかいう展開を期待しているのかもしれませんが、個人的にはそんなに甘くないと思っています。

勿論、好成績を残してくれるのは、ファンとしてはこの上ない喜びですが。




映像で見た感じ、少し痩せたかな?と思いましたし、やはり練習にきっちり身が入っていない状況であっても全くおかしくありません。

他の選手も、全日本に向けて必死に練習をしてきています。




舞の海さんだったかなあ・・・

スケートの清水さんだったかなあ・・・

「アスリートは、大きな悲しみに直面すると、時としてとてつもない結果を出す事がある」

というような事を言っていました。



その言葉が、今回の彼女にあてはまる事になるのかはわかりません。



とにかく、怪我だけはしないようにして欲しいなと思います。