さてさて・・・

夏休み中に色んなニュースを見聞きした訳ですが、ここ数日、ちょっとした騒ぎになっているのが、島田紳助さんの引退かと。

私も夜にケータイでそのニュースを見て、あらら~・・・と、驚きました。数日前まで元気に生放送に出演していた気がしたので。



とりあえず思ったのは、こんなニュースを(と言っては申し訳ないですが・・・)、枝野官房長官に聞くな・・・という事です。

どこの記者さんが知りませんが

ここで政治などを語るつもりはありませんが、日本は今、紛れもなく国難に直面しています。国際情勢も、あれこれ決して穏やかではありません。

お仕事としては、他に聞く事がいくらでもあるでしょう・・・と・・・

まあ聞いてしまって、答えてしまったものはもう仕方がありません。

まあ、それだけ大きなというか、インパクトのあるニュースであったという事にしておきましょう。



以下、雑感を・・・


個人的には、島田紳助さんて、あまり好きではありませんでした。



連日色んな方口から語られてはいますが、フリートークの面白さは、間違いなく絶品だと思います。

頭がいいというより、頭の回転が速いんだな、と感じていました。

そういう意味では実にもったいないですね。まだ55歳という事ですし、その才能が。



けど、何ていうんですかね。
彼に対しては、発想がどうにもこうにも受け入れがたいという感覚が、昔からぼんやりとあったのです。

ご本人も言っていましたが、昔やんちゃしていたとの事。
(そもそも、この「やんちゃしていた」という表現が、個人的にはあまり好きではありまへん・・・)

そういうムードから結局抜け切れていないというか、この人の発想のベースは、いつまでもこの辺りにあるんだろうなー…と感じていました。

かっこいい大人じゃなと言いますかね。



まあ、基本的には特に興味もなく、「売れてるなー」という程度でした。

が、否定的な思いを強くしたのが、数年前に起こして、現在も裁判中の、女性マネージャーへの暴行(傷害?)事件です。

原因はそのマネージャーの態度だったようで。

挨拶をしない。
言葉遣いが悪い。

こういうのはやっぱり良い事ではありませんから、叱責する事はいいと思います。

しかし、その方法が、軟禁して暴力って・・・

更に、その後の復帰会見では、涙ながらに反省の弁を述べておりました。「100パーセント僕が悪い」と。

でも結局、この度の引退会見で、この事に質問が及ぶと、裁判中だからあまり話せないとしながらも、

「あれもどうなの?という感じですけどね」(実際には関西弁で)

というような事を言っていました。

なんだ、結局悪いと思っていないんじゃんと、思ったものです。




今回の引退記者会見でも、

「芸能界のルールを破った僕が悪い」

としながらも、ちらほらと、「この程度で・・・」とかいう発言が出てきてしまいます。


何だか、歌舞伎の海老さんや、ボクシングの亀さんのお父さんの反省会見みたいなのと被ってしまいました

亀さんのお父さんに至っては、まるっきり怒りながら「どうもすいませんでした!!」という、実にヘンテコなものだったような・・・

人ってどんなに神妙そうにしてみせても、泣いたりしてみせても、その言葉に芯からの気持ちがこもっていないと、やっぱり言葉だけが独り歩きしてしまうものなのね・・・と、改めて思いました。



紳助氏も、なーんか吉本にも少し恨み節があるようにも聞こえたし、数百人いる後輩に示しがつかないから、ブレずに引退する、とかいう一見潔い言葉も、個人的には何だか上滑りしているように感じました。白々しいものを眺めている感覚といいますかね。



あら?

何だか随分と辛口ですね(笑)

そこまで嫌いだったかなあ・・・(笑)

そんな意識はなかったんですけどね。



とりあえず、多くの人が言っていた通り、数年前の闇の繋がり、しかもご本人の言葉通りだとすれば、間接的なメールのやりとりと、主に偶然の再会のみで、電撃引退じゃあ、ちぐはぐしてしまうのは当然かと。

彼のレギュラー番組の多さだと、それに携わっている、色んなスタッフや、更にはそのご家族も含め、多くの方々の生活や、その後の対応を考えると、混乱必至ですしね。

まあ、そんな事は十分にわかった上での引退という事なのでしょうねー。



事実上、吉本さんに切られたって事なのかな?

コンプライアンスがかなり強化されるようですし。

なんだけど、これまでの功績に配慮して、自ら引退、という事にして貰ったというか。

それとも、恐らくドル箱であろう自分が自らやめる事で、守ってくれない吉本さんに一矢報いたかったのか。



どのみち、彼が会見で語った事だけが真実である筈もなく、もっとまずい事があるのでしょう。

しかし、ご自身の発言が原因で、某団体からの嫌がらせを解決するのに、どうして闇社会にベクトルが向いてしまうのか

そんな彼が、娯楽とはいえ、法律相談所の司会・・・

やっぱりこの人の発想は、なんちゅーか健全でないなあ~と感じてしまいました。




まあもう、存分に稼がれたでしょうし、ご本人も今後は「頂点を極めた後の下山」という意識もあったようですから、心のどこかでは、引退しても別にいい、という思いはあったのだろうな、と。



人情派とかいう説もあるようですし、事実そういう面はあるのでしょう。人間、色んな面を持ちますから。

が、結局は、こういうダークなネタであっけなく幕引きかー。って感じですね。

とりあえず私は、プロの仕事人としては、やめかたとしては最悪だと思いました。

せっかくこれまでやってきた事すら無駄にしてしまいそうなくらい。



彼が何度か口にした、「美学」という言葉。

言うまでもありませんが、こればかりは人それぞれ違うのね・・・と思ったのでした。



おしまい。